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式年大祭

 綴子神社鎮座1350年式年大祭奉祝事業
当社は、日本国第37代斉明天皇5年(659)創建(豊前国旧官幣大社・宇佐神宮分社)の由緒沿革で、秋田県北部旧比内郡の総社として東北最古の八幡宮と称されます。境内の内館文庫(秋田県指定史跡)には平安時代からの古書文献を所蔵し、氏子による大太鼓・獅子踊りの奉納行事は鎌倉時代からの伝統郷土芸能として受け継がれ、昭和54年文化庁より「国無形民俗文化財」の記録選択の指定を受けました。特に平成21年(2009)は、畏くも当社が鎮座し遥か1350年目を迎える慶賀の年であり、それに伴う奉祝行事が3日間に渡り盛大に執り行われました。
当日日程 
【平成21年7月14日(火)】第1日目
午後7時 綴子神社例祭宵宮祭執行(よいみやさいしっこう)
当番氏子が出陣する頃、社殿において宵宮祭が執り行われます。例祭前の修祓(しゅばつ)と祭典行事の無事、氏子崇敬者のご加護を祈りました。

午後8時 本年当番本郷下町(ほんごうしたまち)氏子豊臣方奉納行事
宵宮祭神事が終了する頃に合わせ、出陣行列が境内に入ります。神職によるお祓いの後玉串拝礼をし、奉納行事が始まります。特にかがり火を焚いた夜の奉納は、悠久の時を偲ばせます。

【平成21年7月15日(水)】第2日目
午前9時 御神輿宮出(ごしんよみやだ)し神事、発輿祭(はっこうさい)執行
 本年は50年に1度の式年祭の関係で、前回の式年祭(昭和34年1300年祭)に奉納された子供神輿が綴子全域を巡行する為、日程が例年と異なりました。神事の後、御神輿用のご神体をお遷しいたします。

午前9時15分 御神輿宮出(ごしんよみやだ)し、綴子氏子区域御巡行(ごじゅんこう)
 綴子全域となると広範囲な為に車で巡行し、供奉(ぐぶ)として禰宜(ねぎ)以下がお守りいたします。例年御神輿(おみこし)は本郷(上下町)のみ巡行しますが、本年は特別に全集落を巡り、各氏子崇敬者の皆様に大御光をお授けいたしました。

午前10時 綴子神社例祭、並鎮座1350年式年大祭執行
 例祭に(あわ)せ当社鎮座1350年式年大祭を執行(しっこう)し、豊作祈願と氏子崇敬者の幸せ、佳節の祝いを奏上申し上げました。当社を包括(ほうかつ)する神社本庁(じんじゃほんちょう)より幣帛(へいはく)(きょう)され、献幣使(けんぺいし)として秋田県神社庁長が参向(さんこう)奉幣(ほうべい)されました。

午前10時50分 湯立神事(ゆたてしんじ) 
 例祭後、千年桂前の祭場で作占いの特殊神事「湯立神事」を行ないます。これは社家初代の常覚院より伝わるもので、煮立てた湯釜の湯の立ち方で作柄を占います。氏子奉納の獅子踊りも山伏神楽からの継承と云われています。

午前11時  本郷上町(ほんごううえまち)氏子徳川方奉納行事
 本年は80年ぶりに本郷上下の同年日奉納が行なわれました。交通規制等の関係で大太鼓や大名行列は叶いませんでしたが、本来であれば隔年交代の為に今年の参加がないはずであった上町の小学6年生児童には、良い思い出となった事と存じます。

正午 本年当番本郷下町(ほんごうしたまち)氏子豊臣方奉納行事
 大名出陣行列には侍として津谷永光北秋田市長も参加し、棒使い・獅子踊り・奴踊りと各種奉納されました。交通規制により大太鼓の移動が年々厳しく指導されていますが、本年は車両通行止めにして例年通りの奉納行事が実現できました。
午後1時 神職による奉納雅楽(ががく)演奏(平調音取(ひょうじょうねとり)他3曲)
 宵宮祭・例祭とお手伝いいただいた神職による雅楽の奉奏が、神社拝殿により行なわれました。雅楽は1200年以上もその形を変えることなく、今に伝わる世界最古の合奏音楽として高く評価されています。6つの調子の内、1番一般的な平調音取(ひょうじょうねとり)越天楽(えつてんらく)五常楽(ごじょうらく)陪臚(ばいろ)を演奏しました。
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午後2時 綴子神社鎮座1350年特別祈祷(とくべつきとう)
 綴子神社責任役員・総代・本郷神社委員・氏子青年会・式年祭実行委員参列の下、この度の奉祝事業奉賛者名を全て神前に奏上申し上げ、皆様の真心をお伝えいたしました。

午後3時 神職による奉納雅楽奉奏(壱越調音取(いちこつちょうねとり)他2曲)
 2回目の雅楽演奏、壱越調音取(いちこつこうちょうねとり)胡飲酒破(こんじゅ)酒胡子(しゅこし)を演奏しました。
17本の竹管で作られる「(しょう)」は天から差し込む光、竹製の縦笛の「篳篥(ひちりき)」は地にこだまする人の声、竹製の横笛である「龍笛(りゅうてき)」はその名の通り空を舞う龍と表現され、太鼓・鞨鼓に雅楽独特の呼吸を合わせ式年祭を盛り上げました。

午後4時 御神輿(おみこし)綴子小学校仮御旅所(かりおたびしょ)より本郷巡行(ほんごうじゅんこう)
 綴子全域を巡行した御神輿が綴子小学校仮御旅所に降ろされ、綴子小児童父兄160名他、神社役員・氏子青年会・北秋田商工会青年部の供奉行列により、約2qを練り歩きました。綴子神社の神輿渡御は現在車で行なわれており、この機会に例年の行事に復活出来たら有り難く思います。児童はもちろん親御さん、ご参加いただいた皆様本当にお疲れ様でした。

午後5時 御神輿宮入(おみこしみやい)り神事、還御祭(かんぎょさい)執行
 綴子小学校を出発した御神輿が出発直前に振り出した清めの雨の中、午後5時に宮入りしました。(ただ)ちにご神体(しんたい)をお(うつ)しし、神様((ぎょ))がお戻りになった奉告の還御祭(かんぎょさい)執行(しっこう)し、PTA会長・児童代表・商工会代表各位に雅楽の音も(みやび)玉串(たまぐし)(たてまつ)りご拝礼(はいれい)いただきました。小学校児童の健やかな成長と今回参加いただいた全ての方にご加護がございます様、又来たる1400年式年大祭までその記憶を留めていただき、更に盛大な事業になる様祈念いたします。
【平成21年7月16日(木)】第3日目
午前9時 俳優高橋克典(たかはしかつのり)正式参拝(せいしきさんぱい)
綴子本郷に(ゆかり)ある俳優高橋克典様が、当社の奉祝事業の為に駆け付けて下さり、正式参拝の後ご記帳・記念植樹、社務所にてご休憩いただきました。どうか綴子の大神様の更なるお力をいただかれ、今まで以上のご活躍をお祈り申し上げます。特に寒冷地では育たない本榊を植樹いただき、本州最北の榊として大切に育てていきます。次回ご来社の折にはその成長をお楽しみにご参拝下さいます様、お待ち申し上げます。
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午後1時30分 綴子神社鎮座1350年記念式典
 綴子小学校体育館にて以下の通り記念式典を行ない、来賓始め約400名の氏子崇敬者参列の下、皆で鎮座1350年の節目を祝いました。
1、会式の辞(実行副委員長 藤島源)
2、神宮遥拝(じんぐうようはい)(実行委員長 山内清種)
3、国歌斉唱(こっかせいしょう)
4、敬神生活(けいしんせいかつ)綱領唱和(こうりょうしょうわ)(綴子神社禰宜)
5、宮司式辞
6、事業経過報告(総務部長 堀内一)
7、感謝状授与(神社修築事業総括、茂内工務店代表茂内昭蔵様)
8、来賓祝辞(県神社庁長 佐藤吉彦様、北秋田市長代理 佐藤唯直様)
9、来賓紹介(実行委員 浅村千佳子)
  来賓 秋田県神社庁長 佐藤吉彦様
  北秋田市長代理 北秋田副市長 佐藤唯直様
  北秋田市議会議長 吉岡興様
  秋田県議会議員 北林丈正様
  秋田県神道青年協議会会長 三輪宣比古様
10、祝電披露(実行委員 浅村千佳子)
11、万歳三唱(事業部長 三澤定幸)
12、閉式の辞(実行副委員長 村上憲一)

午後2時30分 綴子神社鎮座1350年記念講演
 引き続き記念講演として、午前中当社で正式参拝を済ませた高橋克典様にご講演いただきました。対話形式とし、能代釣潟神社宮司である小笠原千佳子様にお相手を務めていただきました。神社・地域とのつながりやこの度の想い、仕事やプライベートの秘話等を冗談交じりでお話し下さり、紳士的で気さくな高橋様の談笑に皆楽しい時間を過ごしました。講演終了後、綴子小学校児童代表による両氏への花束の贈呈。日帰りの為、秋田北空港へと向かわれました。

午後4時 綴子神社鎮座1350年記念祝賀会
 綴子基幹センターに場所を移し祝賀会を行ないました。開会の後、氏子
村上良治以下数名による能「三輪」を記念演舞いただき、実行委員長挨拶、宮司謝辞の後、藤島勝政本郷下町自治会長発声により乾杯。綴子婦人会・氏子の皆様による祝芸も終始ご披露いただきました。高橋忠俊本郷上町自治会長の締めの挨拶でお開きとなり、3日間に渡る一連の行事は終了いたしました。
 
記念事業
 記念誌に詳細は掲載しておりますが、この度の主な事業は下記の通りです。記念誌に関しては、今事業にご奉賛ご協力賜りました氏子崇敬者を始め崇敬会会員に贈呈し、今後当社にてご祈祷等の奉納をいただいた方に授与申し上げます。販売はいたしませんが、参照希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。

1、鎮座1350年式年大祭・同記念式典・同記念講演・同記念祝賀会執行。
2、御神輿氏子全域御巡幸、綴子小全校児童による御神輿渡御。北秋田市
  商工会青年部御神輿渡御。
3、本郷上町・下町による奉納行事執行。
4、社殿修築事業(拝殿内天井張塗替側面張替、畳・照明他調度品新調)。
5、神社山林整備事業(間伐・枝打補助)。同成事業(欅30本植樹)。
6、綴子神社崇敬会発足。
7、綴子神社ホームページ開設。
8、記念誌発行。




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